★大黒摩季さん

泉水ちゃん、心から25周年おめでとうございます。
あの日のまま泉水ちゃんと呼ばせてもらいますね。
だって、「摩季ちゃんはそう呼んでね」ってCUTEな笑顔で言ってくれたから。

泉水ちゃんに出会ったのは90’末。ZARDのデビューシングル『Good-Bye My Loneliness』のバックコーラスを長戸プロデューサーから頼まれて、今はもうなきスタジオバードマンの3F Stで紹介された時でした。
「デビュー曲は、アーティストの名刺になるものだからしっかり頼むよ。」と言われプレッシャーで固くなった私に、泉水ちゃんが「こちらこそ新人ですから、本当にどうぞよろしくお願いします!」と深々と頭を下げてくれて、「この界隈にあまり見ない品格のある綺麗な人だなあ」と思ったのをよく覚えています。

その日を境にHARDなREC生活が始まり、「デモ段階から完成形の世界を見せないと、どんないい曲でも勝負に勝てない。」という完璧主義の長戸Pはもちろん、泉水ちゃんも妥協がないので、一曲完成するのに何回もコーラスをやって、今でも主メロもコーラスも体に染みついています♪。あの激しく長い強化合宿が、気づかぬうちに私のコーラススキル&RECの瞬発力をあげてくれたのは間 違いありません。

そうして家族よりもよく会い、共に切磋琢磨していれば、おのずと距離が近くなり、まるで妹みたいに自然に接してくれるようになったらなったで. . .(苦笑)。
覚えてます?小さな事件の数々. . . 。泉水ちゃんの知らないところで毎度、私が長戸Pに首謀者として怒られてたんですから(汗)。

二人でスタジオ抜け出した必死の真夜中ドライブ事件。マネージャー巻いたら道に迷ってたコンビニ事件。髪ゴムをトイレに落として私がゴム手袋買いに走り、二人で泣き笑いしながら洗った髪ゴム事件. . . 。もしかして、ゴムを買った方が安かったかもですね(笑)。そんなPOPで小さな思い出達が今、溢れ出しています。

そう!真夜中ドライブ、駒沢公園~下北へ向かう途中、泉水ちゃんが突発的に「ここ行こう!」と盛り上がって車は止めたけれど、「バレたらマジでやばいです!!」と引き留めても無邪気なシタリ顔で入ってしまった淡島通りの小さなイタ飯屋さん。ふと、「お料理も音楽も同じよね。作る人の思いとこだわりが味になって、手抜きすればそっちのほうが気になる。こだわるのは当たり前ってことだよね。お互い、もっと欲張って頑張らなきゃね。」なんて、クリエイターに最も大切なことを言ってくれましたよね。この人はどんだけ魅力のバリエーションが多いのかと、自分と比べて凹んだのをよく覚えています。
そして、あの日の言葉が今の私のクリエイションを支えてくれています。

凛と咲くカサブランカの様な真の強さと高潔さもありながら、パンジーやタンポポみたいに可憐で無防備で、歌詞や音楽作りには真摯で高尚.、細胞レベルから眩しいアーティスト。
気配りを決して忘れないデリカシーの女性(ひと)でもあり、離れていてもずっと私の前を歩いていて欲しかった人。
打たれまくりの修行時代に誰よりも先に評価してくれて、コーラスも良くできたらいつだってちゃんと褒めてくれた宝物のような人。

哀惜と感謝は尽きませんが、胸一杯の敬愛を込めて. . .
泉水ちゃん、これからも空から私やスタッフ皆への素敵なヒント、
ファンの方々へ希望の光をキラキラと降り注いで下さいね。
~ Forever you ~